僕たちの目指す夜明け。/駒沢優希
 
海鳴りが今日はここまで届くね
ごうごうとはためく夜の空を
僕たちははっきりと開いた眼で見つめている

一人ぼっち、二人ぼっち
その違いはきっとない
誰といてもどこにいても人は寂しい
やんわりと笑った その笑顔すら

歩き続ける事は僕たちを救うんだろうか
繋いだ掌だけが温かい
君は多分何かをつぶやいたけれど
僕には届かなくて
僕はもっと強く 握った手に力を込める

夜の闇は果てしなく続く
僕たちの旅も終わることなく
ただ目指す夜明けだけが眩しく
僕たちの真っ暗な心を照らす
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