丘/
04
もう、とうに
どこかで、沢山の同じ気持ちと一緒に固まって
雲にでもなっていると
蒸発したり
砂粒ひとつ程の
微々な物まで退したと、離ればなれたとおもっていたのだ
幸せはいつまで経ても幸せの形を
脈々と溶け残ったマイアサウラの
灰茶色の骨みたいに、ずっと中にいる
髄に居る
しとりしとりと、涙は急に大粒で
季節の変わり目みたいだ
さよならはさよならで
幸せは幸せだったのだ
1秒前も 3年前も
僕は僕だったのだ
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