ひどく晴れた日の午後/opus
途端に
僕が走りだした
アスファルトの上
睨みつける家々
心臓が
縮み、
放たれた瞬間、
冷や汗、
アドレナリン
躍動する体
開かれた眼
剥き出しの歯
あっという間だった
瞬間の事
僕だけがココに置き去りにされた
照りつける太陽
渇いた空気
足元からどんどん溶けていく
地面に向けてどんどん、どんどん
きっとこのまま溶けて失くなってしまうのだ
あまりにも急過ぎて
悲しいのか、
良かったのかすらもわからない
そう思うと、
ちょっと腹立たしい
そんなんだから、
いつまでも変わらないんだ
いつも同じ所をぐるぐるぐるぐる
でも、僕はもう僕ではない
願わくば、
上手くいって欲しい
今度こそは
失敗しないで欲しい
後悔しないで欲しい
幸せになって欲しい
照りつける太陽
僕は溶けていく
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