memory lane/opus
 
響き渡る銃声
布団の中でうずくまる
「サチ達死んでしまうん?」
「死なんよ、大丈夫や。」
心臓が鼓動する
サチにも聞こえているんじゃなかろうか
それで、サチはそんな事を
僕は両手を胸に当て
必死にその音を隠そうとした



サチは今日、
とても嬉しそうに笑っている
とても綺麗だ
素敵な人と結ばれてよかった
兄は嬉しい
一安心だ

だから、
涙を止めなさい
兄ちゃんの事なんか忘れなさい
幸せになりなさい

最後に、
ありがとう

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