『 夢セイRunの着床 』/狩心
うに
始まりを求めないように
始まっている
遠くのコウジョウで立ち昇る水蒸気と
競うようにしてハク、体を包み込む透明なイキ、
その迷彩
お供亡き「 その 」
私を離れた私の
イシのナイ
迷いの純粋な
仏体の倒立
無声ランの友を秘めて
地名的で致命的な
一名的位置の迷滴
<弾shock>
ヒ、目事の夜に/花咲く
重決の朝、
赤いチの蜘蛛の巣に捕らえられて
乾き切った小さなチョウ
それでも尚、
まぶたを閉じない
遠くから聞こえる
アナタへの
アイ
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