アドバルーン(いつかみんなにワイドショー用に用意されたコンフェッション)/モリマサ公
 
辛料をかいで
橋たちがゆっくりとのびていく

時間
というあふれるような流れ
その速度

あらわれたりきえたりする中州の
あしやよしをなぜる風
にのっかって鳥が羽をひろげて
予言者のこなしてきた洗礼のひとつひとつ
「その浮力と非リアルさ」

スピードにのってどんどん近づいてくる
「首都高速の看板のみどりいろ」
しろくぬかれた
「小菅」
の文字がはりついたその出口を
でていくもやもやした笑顔たち
「お菓子」を平気で差し入れにいくかすみがかった輪郭

あれは、わたしたちの家族?
「それってもしかしてハッピーエンドですか?
(なにここ?これは‥?未来?)
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