アドバルーン(いつかみんなにワイドショー用に用意されたコンフェッション)/モリマサ公
辛料をかいで
橋たちがゆっくりとのびていく
時間
というあふれるような流れ
その速度
あらわれたりきえたりする中州の
あしやよしをなぜる風
にのっかって鳥が羽をひろげて
予言者のこなしてきた洗礼のひとつひとつ
「その浮力と非リアルさ」
が
スピードにのってどんどん近づいてくる
「首都高速の看板のみどりいろ」
しろくぬかれた
「小菅」
の文字がはりついたその出口を
でていくもやもやした笑顔たち
「お菓子」を平気で差し入れにいくかすみがかった輪郭
あれは、わたしたちの家族?
「それってもしかしてハッピーエンドですか?
(なにここ?これは‥?未来?)
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)