水泳/葉leaf
 



泳ぎ方が分かりません
この組織にはいくつものプールがあり
それぞれのプールで異なった泳ぎ方を
しなければならないけれど
そして最後には
どんなプールでも泳げる
泳ぎ方を身につけなければならないけれど
まず電話の受け答え
どんな風に言葉を操るのですか
どんなときに相手の番号を控えるのですか
手足の動かし方のように
探っては探っては
自分が前に進めているかどうか確認する
すると 溺れそうになりながら
溺れる不安でいっぱいになりながら
いつの間にか泳げている自分がいる
コツを身につけている自分がいる
これで僕も一つ発達しました
組織に生きるということは発達を繰り返すということ
例えば文書の書き方
あるいは交渉の仕方
ひとつひとつ溺れそうになりながら
なんとか泳ぎ方を身につけていく
こうして僕はいつか
組織のどのプールでも自在に泳げるように発達する

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