青い小船・・・/tamami
眠れ眠れ愛しい子
海原に漂う船の上
船は揺れる揺り篭
仰向けに寝そべり
青い空を眺めては
転寝を呼び寄せた
眠れ眠れ愛しい子
程よい船の揺れは
母親の心地好い腕
温かさの以心伝心
が全身を包んでは
転寝を呼び寄せた
眠れ眠れ愛しい子
青い空と青い海に
抱かれた船の中の
安らぎの揺り篭よ
いつまでも永久に
漂い続けておくれ
眠れ眠れ愛しい子
この平安に委ねる
我が身我が心をも
我が子全ての子等
に捧げられたらと
いつも歌っていた
眠れ眠れ愛しい子
青い空と青い海の
間の真ん中で眠れ
地球の船の揺れは
大き過ぎるからと
小さな船に乗った
眠れ眠れ愛しい子
青い地球の小船で
愛しい子等よ眠れ
時の海原時の波で
時の時が流れ来る
その時までお眠り
眠れ眠れ愛しい子
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