未熟な燃焼/よいしょ
 
空を見上げてた
悔しくて込み上げても

雲を蹴散らしたら
訝しさ掻き消せる

夜更けの紫煙は巡らせる
時折それに酔いしれて
吸い込む孤独が歪に映る
形じゃない無形でもない

灰になった情熱は
散り際のないまま風に吹かれ
まるで無かった事みたい

ガス切れのライターカチカチと
数をこなして投げ捨てられて
揉み消したものがメラメラと
未だこなれず熱帯びていて
粋がった分だけ臆病風に
言い切った分だけ吹き荒ぶ

触れ合うだけの温度で良いのに
不必要なまでに求めてしまった
砂漠の蜃気楼みたいに見果てぬモノに
費やすだけで闇夜で震えた

温もりが欲しいだけなのに...
駄々をこねた赤子に聞かせる子守唄
幼いままで抱かれて眠った胸の中
いつまでも変わらない胸の内
未だ僕は焦がれている少年のように焦れている


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