宇宙人の子ども/chiharu
自分の産んだ子どもが
ある日突然、宇宙人みたいになっちゃって、
不登校とか摂食障害とか思春期病とか
病名をつけちゃったりして、
片っぱしから本なんか読んでみちゃったり、
病気なんだから、医者に早く治してよって
丸投げしちゃったり。
そんなことしていくうちに、
子どもが宇宙人になっちゃったのは、
母親の自分のせいなんだって気づきはじめて、
さあ、そうしたら今度は自分を責めて責めて
わんわん泣いちゃって。
子どものためにって母親の思いは手放さなくちゃ。
だって自立の邪魔になるんだもの。
余計なことは、しない、言わない、やらないって
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