挽歌・・・/tamami
 
が夕闇に変る頃一日が終ったと
ようやく気付き夜の時間を考えている
何を食べようか何をしようかと無意識
なまま理由もなく家路を足早に歩いて
その日の思いと郷愁に背中を押されつ
暗くなる前に帰ろうよと促されている


夕暮れが近づいて物悲しくなっていく
独り歩くこの道がとても寂しく感じる
広い道の人混みも細長い裏路地も同じ
ひしひしと心に沁み込んでくるものは
不条理と儚さ故の虚無感が唸っている
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