目よ見よ見えない言の花/
ただのみきや
蛇口から
ゆっくりと
こぼれて
おちる
透明で
ふくよかな
水の
躍動よ
掌を
舟のように
編んで
受け切れず
細波立つ
小さな池に
思い切り
飛び込んで
顏を洗う
朝は
ぶちまけられた
光のミルク
失われた
肌色の
こじ開けられた
祈りの中で
破裂する
山椒魚の
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