On The Road Again ( new classics )/ホロウ・シカエルボク
 
五階の一部屋がぼくの住処になった、仕事はザ・バンドばかりが流れるあるビルの地下にあるバーの見習いバーテンだった、ぼくはそのことを書いてきみのいるモーテルへと手紙を送った
返事はすぐに帰ってきた、お腹が大きくなったきみの写真といっしょに
ワーオ、とぼくは言った、そしてこころからおめでとうと言った


それからまた二年が過ぎた、ぼくは休みを取って、記憶を辿りながらきみのいるモーテルへと車を走らせている、後部座席にはベビー用品と、ジャック・ケルアックの本を乗せている、もしかしたらあのモーテルにはそれはあるかもしれないけれど…






クソ真面目に歩いてきた道を、イカしたエンジンで遠慮なくぶっ飛ばす、それがぼくらが手に入れた自分の居場所なんだ





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