世界の外側/葉leaf
 
した
だがそんな僕を
嘲笑うように支配していた僕がいた
温かくも冷たくもない掌を奇妙に掲げて
天災など人間に何も関わりがないかのように
世界の外側の
もはや言葉が心と闘わなくなった場所で

あの日僕は考えていた
仕事のミスをなくすにはどうしたらよいか
仕事に就くことで何を得て
何を失ったか
そして僕はばからしくて鼻で笑った
考えるより実践する方がずっとまし
だがそんな風に自分を外側から見ていた僕を
さらに外側から斜め読みして沈黙していた僕がいた
世界の外側の
すべての世界より大きな世界のさらに外側の
過去も未来も死に果てた場所で

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