土踏まずで花を/
茜井ことは
降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ
わたしの耳に届いていたの
存在し続けることに
疲れた叫び声が、確かに
土踏まずで花を踏む
残酷さを拭いきれないためらい
くにゃりとした感触を
優しさと呼ぶことに
抵抗はない
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