HHM2講評/香瀬
 
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 「春に寄せて」(縞田)に「荒地」(エリオット)を併置した本投稿作は、311以後の在り方を問うてくる「春に寄せて」に対して、生と死、日常と非日常、発話と沈黙のような二項対立をないまぜにするかのような強度を見出そうとしているようにおもえました。
 語りえぬこと、語らないこと。そうした沈黙をこそきちんとききとること。花を手向ける、という非日常的な行為を通して無理に発話することなく、日常的に花を育てるという行為に寄り添う、祈りという沈黙を。




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