HHM2講評/香瀬
か、ということがポイントになると思うのですが、廊下に硬貨氏の選択した方法は二次創作、それも批評対象の作品内で用いられている語やその類語をばら撒き、それでいて出現する順番は守りながら、しかし様相の異なる散文へとしたてあげることでした。その狙いは、ヒヒョー末で氏本人が述べているように、批評対象である「(あるいは昇華核」(横山黒鍵)の見出したアンバランスさ、それを補填することでありました。
ある作品をきっかけにまた新たな作品がつくられきっかけとなった作品と闘っていく。ヒヒョーもまた、そうした営みのなかに存在するものであるならば、HHM2に投じられた作品の中で、本作がもっとも、批評対象と闘っていたよう
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