デブの寒さ知らず/花形新次
 
今年ももうすぐ
デブにとって悩ましい
季節が訪れる

きみは言う
季節の変わり目を
あなたの汗の量で汁なんて

しるという字が違いますが
でも、そっちの方が
合ってるような気がして
何も言えなかった

ジットリした肌に
触れないように
距離を取って歩くきみを
僕はクールな人だと思ったけれど

僕自身は全然涼しくならなかった

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