地球詩人/ただのみきや
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ
「僕らはこの星の火傷そのもの
剥離する瘡蓋だ―― 」
――なのに捨てきれない!
抱き寄せる母性(ガイア)の腕(カイナ)
蛮遊韻力の誘惑に
垂直に墜ちる烈火の雲雀
詠う隕石症候群
音(オン)を意(イ)を長く棚引かせ
誰のものでもない
開花した瞳の真中へと
押し寄せる波
何かを対消滅させて
生まれて来る
言葉と言葉のあわい
新しいもの 否
むしろ 遡るものか
愛する故に
噛みついた痕
《地球詩人:2014年2月23日》
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