時計の音を愛する/黒髪
 
で魚の群れがやってきて入れ食いの釣果が上がること
お相撲さんが汗をかき息を上がらせて嬉しそうなこと
そう僕が愛する自分というものと周りというものが一つに重なる瞬間
一日は永遠のように長く感じられる

嘘だって美しいもの
ほんとに変わるさ
かばんに詰めた着替えに服を変えて
今はじめて知る喜びがある
いびつだっていいさ
形にとらわれなければ僕の唯一の真実があるから

時計の歯車がカチカチとなるのは計算が調和しているからなんだ
そしてメッセージも美しく流れだす
わかっただろ
昨日と明日が重なって今日の中で
幻想に寄りかかった戯言が戯れとして遊ぶ意識を変えていく
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