世界よ 滅びろ/yamadahifumi
な怪物だと分かるかもしれない
・・・もし、人々の目がまだ
『開いていれば』の話だが
今、僕は時の音を確かに聞いている
・・・自分の鼓動という無意味な振動が
僕にとっての魂のエイトビートを奏でる
・・・もちろん、こんな音楽には何の意味もないだろうが
少なくとも、僕にとっては一つの些細な室内楽
この世界のチェロとコントラバスで織られた壮大なオーケストラよりは
少しばかり価値のある代物なのだ
そして、その僕は今、ただ
暇を潰す為に、パソコンの電源を立ち上げる
その間も、僕の魂の時の音は
僕の鼓動に合わせて静かに鳴っている
・・・僕にはどんな『意味』もないので
僕にとって『僕』は一つの『音楽』というわけだ
・・・・・・世界よ 滅びろ
余すところなく まるっと全て
戻る 編 削 Point(1)