つぼみ、開花 、そして「○○○○」/時子
 

手を冷やしそれぞれ作った雪だるま溶けて一つになるのも愛し


風邪引いておでことおでこをくっつけるついでにつけた唇の熱


髪の毛をグシャグシャ撫でる春一番荒くて優しいアナタに似てる


「さよなら」を乗せて飛び行く白い鳥卒業証書の紙飛行機よ


もう二度と会うこともない「またね」だけ重ねる日々の儚いことよ


まだ咲かぬ桜を眺める君はまだ気づかぬ私の新しい薄紅(リップ)




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