【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳する/澤あづさ
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友人:この詩は一見とにかく、脈絡が読みにくいよね。文章がかっこいいから、個人的な関心に引きずられやすいせいもあるんだろうけど。凝縮が濃すぎるうえに叙述が淡々としてて、語り手の感情がよくわからないから入り込みにくい。そのわからない感情つまり「筆舌に尽くしがたい」ってことがこの詩の見所なんだって、なにかのきっかけで開眼するまでは。
澤:今回そのきっかけを、舌平目のムルソーがくれたわけだけども。いっぺん目が開くと、見えなかった自分に絶句するしかない。
友人:たとえば【星へ(土に)上がる(落ちる)】っていうのは、星になるとか土へ還ると
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