【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳する/澤あづさ
散種的読解ごっこにはまってたので、舌平目のムルソーにあのタピオカを接ぎ木(※散種の別称)するという、園芸ごっこに戯けてみたところ」
「接いでも接いでも根っこから、舌平目が群生し森となる。あの青い地球で、あたかも焼き畑農業です」
「魂削るほど【瞳】が違う。視野があまりに異次元すぎる、もちろん差なんかありませんよただ差延すぎるだけです。このように種(詩句)は、畑(文脈)を変えて輪廻するんですね。経験できない他人の視野という彼岸から、諸法無我の此岸へ散り蒔かれて、別の魂に脱臼(※脱構築の別称)するんですね」
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※推奨資料:ジャック・デリダ『散種』
よりむしろ鈴村智久さ
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