どんな時でも/ふるる
 
どんな時でも

どんな時でもだ
どんな時でもだのことを想像してみろ
創造もしてみろ
例えばこうだ

ああ、あれは何だと皆が天を指差すとき、そこにはぎらぎらと燃え上がる太陽が、
急に目も当てられないほどの輝きを放ち、一瞬の内に地上の海・山・人すべての
水分が奪われてゆき、地球は干からびて、もはや暗黒の宇宙には水をなみなみと
湛えた青い青い孤独な星が存在しなくなる時

あるいはこうだ

ああ、あれは何だと皆が天を振り仰ぐとき、そこにはまさに神そのものが光臨し、
いいやつ悪いやつを公平に振り分けはじめ、汚れきった地上はファブリーズした
かのように無菌無臭に洗われ、もはや死も、苦も、恐怖もなく逆に言えば快楽も
愛憎もドラマも感動もない世界が生まれる時

詩を書くお前
詩を書くお前の魂は
詩を書くお前の魂だけは

相も変わらず 

さっそうとさすらうのさ
戻る   Point(5)