【HHM2参加作品】絶対的矛盾としての馬野幹について/大覚アキラ
うに、あるいは存在しない背中の翼を思念の力で具現化しようとするように、そうやって言葉を紡ぎ続けている。
この、一見相反するように思える二者を悠々と股にかけ、圧倒的な矛盾を内包しながらその境界線上で軽やかにステップを踏む男がいる。
馬野幹だ。
{引用=
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、
君のハートが燃えているのはわかるから落ち着け
何者でもない時にどこまで広げられるかにかかっているんだ
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