けたたましい静寂の始まり/ホロウ・シカエルボク
短い眠りのあとで生まれる叫びのように、日常に根ざした狂った思考と実行、猛スピードで走り抜けるトンネルの内部のような…いくつのことを見落としていくつのことを留めることが出来たのかなんてもう分からない、ただただまともな歪さを持ったおれが蛍火のような春の太陽の下でぼんやりと立ち尽くしている、いま出来るすべてのことは指先にあるだけのものしかなく、だけど…知らないふりをしているにはあまりにもしんどい確信だった、時が当たり前に流れてゆくものなら、命が当たり前に流れていくものなら…!配列を組み替える、正しくても誤っていても構わない、とにかくいつまでも同じものでなければどんなものでも…配列それ
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