花の匂い/吉岡ペペロ
 
どこからか

たしかに

沈丁花の匂いがする

どこからか

たしかに


満月の夜のした

真昼の駐車場のむこう

失意にあらたな日常が

入り込んでくる


どこからか

たしかに

沈丁花の匂いがする

どこからか

たしかに






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