装飾/葉leaf
 



我が家の桃畑の道路向かいに、周囲の田んぼに囲まれながら土が高く盛ってある場所がある。そこには一本の小ぶりな古い柿の木が中心を占め、右手に数本のアジサイが植わってあり、左手にドラム缶が置いてあった。このドラム缶は下の方に火を入れる穴があけてあり、上部は開いたままで、この土地の所有者の老婆がゴミを燃やすのに使っているのである。私が通り過ぎるとき、皺だらけで少し腰の曲がった老婆が、何かの枝を小切ってドラム缶にくべていた。

ところで、この柿の木とドラム缶は私が幼い頃からこの場所にあり、煙を立てていた。もう30年近く、老婆はゴミの処理という生活の一部分をこの場所で繰り返しているのである。私
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