【HHM2参加作品】ドアノブと未満ちゃんの事情/阿ト理恵
 
、否定を肯定する、(きみたち未満ちゃん)とクールに自分さえも切り捨てる。同じ体温であることを気持ち悪がり、時には花の匂いにさえ、吐き気を感じ。イギリスの天気のような気まぐれさに翻弄される自分を自分でもてあましてゆく。読者であるわたしの感情移入など木っ端微塵にされるのだ。ふいをつきつかれ、関節はずしはずされゆく快感技詩が好きなわたしは 未満ちゃんの ほぼツンときどきデレ詩にきゅんきゅんしてしまうのだ。


そんなわけで、未満ちゃんの数少ない作品より「未完成した」という詩の一部分を、


チョコへん食べたい
――なにそれ
チョコレートの辺、底辺かじる高さ割るに
――その式でなにを求め
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