黄色いミカンとアスファルト/
番田
朝は 誰も知らない ミカンだった
街の中を 歩く 遠い 朝は
朝のミカン一個で 家の扉を押した
あまり よいことは 朝はなかった
山手線に乗り込むと 新宿駅で
人の渦に 巻かれ 池袋駅で
そして
人生の これからを 占う
もう ドーナツプラントは無いのだから
友達と もう 会うことはないだろう
希薄な 関係が そして 友達と もう
煙のように続かないことを望んでいる
戻る
編
削
Point
(1)