南相馬市にて/吉岡ペペロ
 
掛けたひとびとが、ここで生活をしています。
そこでは子供たちの心より、大人たちの心のほうが深刻だそうです。
子供たちには学校という発散の場があります。
もう3年が経とうとする仮設住宅での暮らしや、これから先への不安や無力感で、大人たちの心のほうが疲労しているそうです。

震災に遭われた方々の無念や不安や無力感に寄り添うことは無駄なことなのでしょうか。
そんなことよりも身近なところへこそ、もっと心を運ぶべきなのでしょうか。
心を運ぶという行為は、想像するという行為とおなじです。
想像するという行為に、遠いも近いもないはずです。
また想像するという行為が出来ないひとに、遠いも近いもな
[次のページ]
戻る   Point(4)