一人芝居(その4)/星☆風馬
もう一度スカートをめくり上げたまま見つめると
「あ、いやん、、」赤くなってしまった
つまり、まだ、わたしはあけていない
要するに、その、、まだ、君を、あけていない
朝はポリーニのベートーベンと決まっている
ポリーニのベートーベンを聴きながら
トーストをつまみ、コーヒーを飲み
君は当然、机に突っ伏したまま、わたしに明けられている
「ああん、、、ア、アッ」
「これでやっと言えるね。聞かせておくれ、君の声で」
「アッ、アッ、、がとう、、ござい、ま、す」
「え?聞こえないよ」
「明け(られ)て、あり、がとう、、ござ、アッいます、、」
わたしは下半身でこたえ、妻は声で
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