掴みかけた友情/
北村 守通
ラ輝いて
アスファルトの如く
輝いて
上へ下へと
動きまわる
指先の震えはすっかり止まり
まずは
めざしを差し出すが
食わず
次に
イモ天をちぎるが
やっぱり食わず
ビアソーだけは
しっかりと
持ち主の分まで食って
更におねだりしようとした
そのリクエストには
応えられなかったが
確かに我々は友達となり
友達となったので
バイバイをした
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