夜更けの紙相撲・2014.2月/そらの珊瑚
 
は、おばさんが庭で洗濯物を干していたのを見かけた。

 ドラッガーさんのように世界中の人に覚えてもらえなくとも、誠実に生きたという様はきっと誰かに覚えてもらえるものだなあと思う。
 ドラッガーさんへ、私は死ぬまで言葉を磨いていきたいです。
 おじさんの磨いた墓石は顔が映りそうなくらいポカピカだった。あれから何十年かの時を経て、どこかの墓所で誰かの名前を刻み続けていることだろう。
 生きた、ことの証として。

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