枯れ葉つみ/
遙洋
雨音のしない日々を
しのぐためにも
うたわず
おどらず
足は干されて
手はくずれて
喉はかさかさ、うちわばなしに
こすれて
こぼれる
いいつたえのとおりのひとがたの
おまもりを燃やした
あの朝をみんなくやんでいるよ
まいにち窓辺に
枯れ葉をつんでいるのも
でも
遠のく流域
あらわれる水底
粉砕したみんなの声は
今もかわいた砂のまま
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