川柳が好きだから俳句を読んでいる(10、西川徹郎のこと)/黒川排除 (oldsoup)
郎の陵辱は尊敬の証なのだと。ただそんなものは伝わらない。伝わるわけがない、殴っておいて、これがおれの尊敬だよとなどというのはまったく無礼な話で、夕日をバックに殴りあうよりも伝わるものがない。それでも諧謔により慰めるより他のない感情をまた一方では研ぎ澄まし、玉砕覚悟でぶっこむしかないという決死の覚悟が見られる、だから本質的に彼の作品を貫くテーマは土台がしっかりしていて、変わらない。
もうひとつ、反復と同時に顕著になってきた傾向として、ひらがなをすべてカタカナに置き換える作風というものがある。
学校デ兄サンガ秋ノクレト叫ブ
石屋デ石ガ秋ノクレ秋ノクレト叫ブ
傘屋デ傘ガ秋ノクレ秋
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(0)