炬燵・・・/tamami
炬燵の上にはみかんの入ったざるが置いて在る
あたりまえのように炬燵に入り蜜柑の皮を剥く
子供の頃は至極あたりまえに蜜柑を食べたもの
蜜柑やりんごはいつも一箱ごとに八百屋さんが
届けてくれていた。そうだハタハタという魚も
一箱買っていたっけ。母はこれを一そねと言う
海老一そね等と。魚介類や林檎も蜜柑も木の箱
で届けられた。炬燵を思い浮べると様々な光景
が勝手に動き出しては目の前で再現されるのだ
炬燵で食事をさせなかっのはこぼすといけない
から、丸いテーブルで正座をさせられて食べた
肘をついては叱られ、正座を崩しては叱られた
炬燵に入り髪を梳かしては叱られたもの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(11)