星野屑子の冒険/手乗川文鳥
、涎なり、青春と呼ばれるものを存分に股の間で汚した、舐めとっても洗われなかった、乳白色のくるしみ、たいせつなともだちにさよなら、600光年も遠くで死んでいったともだち、
別れの手を振るわたしのひかりが
君のくらやみに吸い取られて
なにも変わらない
(記憶の中で教室は、いつもわたしだけがいなくて、
(あのこたちはとても楽しそうだから、
(記憶にもならない閉じたドアの向こうで、
(わたしが入ることもできずに蹲っているよ、
(かまわない、
(つづけて
願うならどこでも
立つ地点は君の薔薇色の頬だ
架空の少年が死に続けようと影を踏むかぎり
真新しい光線が必ずわたしの瞼を貫く
いま、下腹部になにもないことを宿したよ、
朝だよ、(おやすみなさい)
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