春の歌/
草野春心
かなしい歌をつれて、
春風がきみの頬をさわるとき
ひとびとのささやきは町を彩り
光が、もの静かな雨のように靴に落ちる
白い花の影がひとつ、心のなかに揺れている
きみのかなしみをぼくは知れない
戻る
編
削
Point
(6)