twitter/葉leaf
初めに光だけがあった 大きな壁の下敷きになった僕は 光が光のまま同時に闇を兼ねることを知った 光が闇として熟していく中 時間の刷毛の愛撫のもと 再び闇は光へと跳躍した 僕は今度は大きな壁を乗り越え 僕から無限に下って行った先に とても小さな種を見つけた 光と闇の死骸 光と闇の卵子
祖父の死と 祖母の死と 兄の結婚と 兄嫁の出産 これらの間に通底するいくつかの流れについて 何も悟らないままただ感知すること 僕らの日常は生命から疎外されています だがこれらの流れは生命の痛ましい輝かしさで 僕をくすぐるのです 悲しみと喜びが生命の色彩で潤っています
挫折とは挫け折れることではない それは農夫
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