流星群/千波 一也
 


あてもなく夜空をさすと
ぼくはきまって
指をしまい忘れるから

わらっていたね

きみは
わらっていたね



続くのだと思った

ぼくらは
ずっと許されて

永遠が
見えるのだと思った



高台からの眺めは
きれいだね

きっと

手が届かないから
きれいなんだね

だから

ぼくたちも
きれい、だよね
きれいなままでいるよね

きっと



ぼくには
もう出来ないことだけど
叶えたい夢が
あるんだ

ぼくには
描かずにいられない
星たちがあるんだ

それがたとえ
わからないきみでも

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