ある退職届に書かれていた文章/Neutral
い
練れば練るほど固くなる負の感情の塊に足をつっこみ
その中を彼らは必死に歩いている
靴だけ綺麗に保ちながら
後戻りが許されるのは 轍ができた歩幅の分だけよ
そんなに生きる喜びが欲しいなら
交差点の真ん中にしゃがみ込んで
課せられたノルマの数字でも叫びながらクソしてるのがお似合いなのよ
クソ野郎 クソ野郎 クソ野郎
私がキャリアとして得たものは職歴ではなく
目を閉じると浮かんでくる嫌な奴の顔と声だった
咳を止めたいのにどうしてタバコは止めないの
あんたたちはそういう矛盾に満ちた存在であるべきだけど
ねえもう考えるのも面倒なのよ
だってみんなそうやってニートになっ
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