レム≠ロム/ホロウ・シカエルボク
 
うスタンスを提示すること、それは、自分が愚直であると宣言して回るようなものだ。君は部屋の鍵を確かめにいく。君はいつも強迫観念的にそれを確かめる、散漫な日など五分おきに何度も確かめてしまったりする、半ば無意識でそうしているから繰り返してしまう。君は時々そんな仕草の後で絶望して立ち尽くしてしまう。


時計の針は日付変更線を優雅に飛び越えた、でも眠りたいはずの君はまだ少しも解放されてはいない。パソコンのオーディオプレイヤーでは懐かしいロック・ソングがリピートされ続けている。神経症的なエイト・ビートの連続の中で、もしかしたら君は深い沼の中に沈んで行くような夢を見るだろう。



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