ぼくがそれをやりたいわけは/ホロウ・シカエルボク
 


確かな思いがあるわけじゃなかった
行きたい場所などとくべつなかった
ぼくがそれをやりたいわけは
ぼくがそれをやりたいわけは


教会の階段に座って、ブルース・ハープを吹いていた、サニーボーイみたいなやつさ
朝から晩まで吹き続け
しまいにゃ神父に追い払われた
隣人を愛してる人にだぜ?
おかしいだろ
おかしいのさ
この世はおかしなことで溢れてる


街を歩いていると、むかし好きだった女の子に出くわした、綺麗だった白い肌はすっかり荒れて、まるで、砂漠に転がってる岩みたいになってた、「人生ってそういうもの、人はみんな変わっていくのよ」って、彼女は
[次のページ]
戻る   Point(2)