秩序/青色銀河団
 
きみの血ばかりつらい祖父のように
記号は書かれるまま
自然においては匂うまま立ち止まります。
無秩序の希望より隔てる韻律のほうがましです。
柔らかな性器もいくども祈れば
全世界を願う神になるのです。
伝える鳩のはずの風も
いつのまにか死滅してしまいましたね。
ひからびたほたるのように錆びていました。
ただただ淋しいためいきが追いかけます。

あきらめしかなく、ぼんやりとつらいですが、
食卓や坂道で、微笑のゆめの続きを書いています。
こうして夕明かりの花びらと一緒に
現世の午睡ばかりしています。


戻る   Point(3)