骨を抱く/ホロウ・シカエルボク
 
夢は
いつも街灯の傍に在った


逸れた鳥は転がる石に身を寄せる
雨風は凌ぐことばかりじゃ
心は目覚めることはない
吹きすさぶハリケーンの真夜中に生まれた
定められた孤独のスペースを持って


いつか眩しい光に出会えたら
真っ先にお前に届けるよ
手紙や電子メールなんかじゃない
あらん限りの声で叫ぼう
耳を澄まさなくてもいいように
命から出る声で叫ぶよ


僕らは骨を抱く
増え続けるそれをずっと抱きしめている
いつかそれを抱えきれなくなったときが
きっとすべての言葉を忘れてしまうときだ


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