近頃/
……とある蛙
歴史は妄想の彼方にある
現実は忘却の中にある
未来は脳髄の何処かにある
いずれにしても無関心であることが肝要だ
冬の季(とき)、春に焦がれ
春の季(とき)、夏を熱望し
夏の季(とき)、秋を受容し
秋の季(とき)、冬を怖れる
いま、思い出したように
俳句を詠み始める。
死んだ親父と同じように
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