手つなぎ鬼の夢/服部 剛
 
一日の仕事を終えた、独りの夜。

組んだ両手を、一つに統(す)べるように
閉じた瞳の前で、ぎゅう…とあわせる。

日々の仲間と横一線に、手をつなぎ
悩みという名の靄(もや)さえも
裸足のまんまで心を一つに、突破する
校庭の夢の場面を描いては――  

日々の物語をもの思う、独りの夜。

これからの。  





  
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