よせて あげて/末下りょう
くリーズナブルな店に千鳥足のモエモエを連れて行くことにした。店に入り、席に着くと男1人、女3人のテーブルになり女子会に混じっちゃったみたいな肩身の狭さを若干感じながら焼酎を舐めた。
キャバ嬢たちとモエモエはすでに盛り上がり始めている。えー好きなひと彼女アリですかー?わーなんか燃えるよねーうんうん燃える燃えるー羨ましー。やっぱり障害とかあると張り合いあるしねー遠距離とか不倫もだよねー人のものってなんか良く見えて欲しくなっちゃうよねー、奪っちゃえ奪っちゃえーと大盛り上がりだ。まだ体の関係ないんですかーと聞かれてモエモエはえー手も繋いでないよー手に触りたいなーあと髪の毛にも触りたいなー、あー顔うず
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